電気やガスではスマートメーターの導入が進んでいるようですが、水道では導入が進んでいないのは何故ですか?

電気やガスではスマートメーターの導入が進んでいるようですが、水道で導入が進んでいないのはなぜですか? 詳しく教えて!

電力については、ITを活用した電力網の最適制御による効率的なエネルギー利用を図る「スマートグリッド」が求められ、この中でスマートメーターの必要性も議論されてきました。その後東日本大震災のあと、電力需給がさらに逼迫し、スマートメーターの必要性が高まりました。
ガスの場合は、1980年代から「流量監視・遮断、感震遮断」等の安全機能を有するマイコンメーターが導入され、その後通信機能を付加するなどして遠隔監視制御や自動検針が行われてきています。
これに対して、水道ではこれまで国によるスマートメーターの法的位置づけや導入促進等は行われていませんでした。しかし、2018年12月に改正(2019年10月1日施行)された水道法では、附帯決議8として「水道の需給バランスの平準化を進める観点等から、水道スマートメーターを含む周辺機器の研究及び開発を促進するため、必要な措置を講ずること。」とされています。また、厚生労働省では「水道事業におけるIoT活用推進モデル事業」を推進しており、広域的な水道施設整備と併せて、スマートメーター等の先端技術を活用して科学技術イノベーションを指向するモデル事業を支援しています。また、東京都知事は2018年に東京で開催されたIWA世界水会議において、2025年までに10万個のスマートメーターを設置し、2030年代にすべての家庭にスマートメーターを設置すると発表しました。このほか、大規模事業体を中心にスマートメーターの実証試験等が行われています。今後、水道でもスマートメーターの導入が進むものと思われます。

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